文献詳細
文献概要
今月の主題 早期胃癌診断の問題点(2)―診断の現状 主題
早期胃癌の手術材料(肉眼所見)からみた臨床診断の実態
著者: 岩下明徳1 重松明博2 住吉金次郎2 井上龍誠2 櫻井剛2 山口幸二2 森正樹2 黒岩重和2 飯田三雄3
所属機関: 1松山赤十字病院検査部病理 2九州大学医学部第2病理 3九州大学医学部第2内科
ページ範囲:P.949 - P.959
文献購入ページに移動翻って,手術材料からみた臨床診断の実態を検討することも,近年目覚ましく進歩した早期胃癌診断学の反省ということだけでなく,その時代における限界と将来の診断学の進むべき方向を示すのに,1つの手掛かりを与えるものと考えられる.本稿では,病理肉眼的診断の立場から,早期胃癌臨床診断の現状について述べ,次いで陥凹型ならびに隆起型早期癌と類似した病変の肉眼的鑑別に触れると共に鑑別診断困難例を呈示する.
掲載誌情報