文献詳細
症例
自然治癒したと考えられる腸結核の1例
著者: 中野貞生1 山崎雅彦1 横田広子1 田上昭観1 下田忠和2
所属機関: 1中野胃腸病院 2東京慈恵会医科大学病理
ページ範囲:P.987 - P.992
文献概要
症 例
患 者:72歳,女性.
主 訴:腹部膨満感.体重減少.
家族歴:弟,肺結核.
既往歴:42歳時,肺結核症で加療.
現病歴:1978年ごろから体重減少が始まり2年間で13kgの減少をみる.1980年5月ごろより腹満感があり,近医受診し市販薬により軽快したが,1981年2月再び心窩部不快感,食欲不振,腹部膨満感が出現した.再び近医受診し胃X線検査を受け異常なしと言われたが,症状が持続するため当院を受診し,精査・治療の目的で入院となる.
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