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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻9号

1983年09月発行

症例

特異な形態を示したS状結腸癌の1例

著者: 中野浩1 宮地育郎1 北川康雄1 佐々木国夫1 北野徹1 神間修1 後藤正巳1 辻克人1 八谷有生1 安座間聡1 堀口祐爾1 山内雅博1 中島澄夫1 伊藤圓1 川瀬恭平2 宮川秀一2 岩瀬克己2 近藤成彦2 三浦馥2

所属機関: 1名古屋保健衛生大学医学部内科 2名古屋保健衛生大学医学部外科

ページ範囲:P.993 - P.997

文献概要

 われわれは,通常みられる大腸癌と異なる形態を示したS状結腸癌の1例を経験したので,そのX線,内視鏡所見を中心に報告する.また,この癌の浸潤形態は腺腫が先行した形と異なるように考えられるので,この点について若干の文献的考察を試みた.

 症 例

 患 者:71歳,男性.

 主 訴:血便.

 家族歴:特記することなし.

 既往歴:肺結核,痔疾手術,高血圧.

 現病歴:1981年1月ごろより便に粘液,血液が付くようになった,近医で痔疾と診断され坐薬を投与されたが便の性状は変わらなかった.6月に注腸X線,内視鏡検査を受けS状結腸に病変を指摘された.7月,某病院に入院,精密検査を受けたが確診されず経過観察されることとなった.8月になっても便に血液が付着するので当院内科受診,9月5日入院となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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