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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻9号

1983年09月発行

研究

胃癌の進展に伴う組織像の変化―剖検例,切除胃の検索から

著者: 五関謹秀12

所属機関: 1東京医科歯科大学第1外科 2東京都立駒込病院外科

ページ範囲:P.1009 - P.1015

文献概要

 筆者は先に胃癌の組織型を,①“腺管の分化度”という純形態学的指標に加え,②“粘液の産生”という癌細胞の機能面での特徴の1つを指標とし,両者の組み合わせにより,(Ⅰ)腺管形成良,胞体内粘液量少―tubular differentiation:well,mucus in cytoplasm:poor(以下Ⅰ群),(Ⅱ)腺管形成良,胞体内粘液量多―tubular differentiation:well,mucus in cytoplasm:rich(以下Ⅱ群),(Ⅲ)腺管形成不良,胞体内粘液量少―tubular differentiation:poor,mucus in cytoplasm:poor(以下Ⅲ群),(Ⅳ)腺管形成不良,胞体内粘液量多―tubular differentiation:poor,mucus in cytoplasm:rich(以下Ⅳ群)の4型に分類して(Fig. 1),剖検例を対象に胃癌の組織型別にみた進展様式の特徴を検討し報告したが1),今回は漿膜下層以上に浸潤増殖した進行胃癌切除標本を対象に加え,癌の浸潤に伴う形態学的変化について検索し興味ある所見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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