icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻1号

1984年01月発行

文献概要

今月の主題 Panendoscopyの評価(1) 主題

側視式ファイバースコープの意義

著者: 福地創太郎1 山田直行1 早川和雄1 吉田行哉1 橋本光代1 小川高伴2 星原芳雄3

所属機関: 1虎の門病院消化器科 2虎の門病院内視鏡室 3東京大学医学部物療内科

ページ範囲:P.25 - P.33

文献購入ページに移動
要旨 上部消化管を食道から胃,十二指腸に至るまで,一連の臓器として内視鏡的に観察しうるpanendoscopeの臨床的意義が大きいことは言うまでもない.しかし,胃内視鏡の精密検査という見地からみると,現状の前方視式のpanendoscopeの胃内観察能には問題がある.第1に胃体部小彎および後壁の病変を正面視することが困難であること,第2に広角であることによるメリットと共に,デメリットとして,狭視野角に比し,同一距離(レンズと対象間)における拡大効果が少なく,微細観察能が劣ることである.したがってpanendoscopeを使用する際には,このような短所に留意し微細病変を見逃さないように注意すると共に,病変の部位によっては,比較的狭視野角の側視式ファイバースコープを活用する必要性を主張した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?