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書評「図解 解剖学事典 改訂第2版」 フリーアクセス
著者: 吉川文雄1
所属機関: 1日本医科大学
ページ範囲:P.112 - P.112
文献購入ページに移動邦訳書の第1版は原書の第3版で,1974年である.その後原書は第5版となり,その邦訳が今回の第2版として,更に面目を新たにして出版された.驚いたことに,今回の訳書の冒頭にロンドン大学名誉教授Roger Warwick教授の序が載せられているが,その感懐がまさに私の上記のそれと全く同様である.日くFeneis著「解剖学事典」は,まさに驚くべき成功を得た本であった.私はその初版が現れたとき,これほど役に立つ本が出版されるとは誰も思いも及ぼなかったという驚きを今でもありありと想い出すことができる.この本は私の机上の手の届く範囲に常に置かれ,私はしばしば参照させてもらっている.解剖学の領域では長年にわたって多くの本が出版されてきたが,その中で少数のものだけが,その独創性と時間を超えた有用性を持つ.この本は疑いもなくその中での「選ばれた書物」であると.
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