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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻10号

1984年10月発行

文献概要

今月の主題 胃生検の問題点 主題

胃生検正診率向上への工夫

著者: 大井田正人1 小泉和三郎1 横山靖1 勝又伴栄1 西元寺克礼1 岡部治弥1 中英男2

所属機関: 1北里大学医学部内科 2北里大学医学部病理

ページ範囲:P.1097 - P.1105

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要旨 まず初回生検時内視鏡診断と生検陽性率について検討を行った.内視鏡診断率は83%であった.内視鏡診断と生検診断が一致したものは通常観察(53%),色素観察(65%),拡大観察(77%)の順に多かった.以上の結果より色素散布法は正確な診断を行うのに良い方法であった.次いで,内視鏡所見と生検陽性個数率について検討を行った.特徴的所見より採取した生検の陽性率は以下のとおりである.①通常観察下における褪色部は85%,②色素観察下における小区消失部と微細顆粒状粘膜部はそれぞれ81%,82%,③拡大観察下における不整結節状と無構造粘膜部はそれぞれ93%,90%であった.これらの所見部より生検を行うことは生検の診断率を向上させる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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