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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻10号

1984年10月発行

Coffee Break

大腸内視鏡うら話(1)

著者: 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学第1外科

ページ範囲:P.1152 - P.1152

文献概要

 大腸内視鏡がこんなに発展,普及するとは15年前に誰が予想したであろうか.何事によらず,物事の進歩は後からみればそのようにみえるものなのかもしれない.

 町田製の60cmの内視鏡を携えて,わずか5例の経験(?)をもとにSt. Marks病院に乗り込んだのは1970年の暮であったが,当時イギリスには嘘か実か大腸内視鏡は1台しかなかったという.いずれにせよ,英語もロクに話せない日本人が“無用の長物”を持ってきたとしか映らなかったのは,まだ日本の経済力の強さがそれほど浸透していなかった当時のイギリスでは,当然の反応であったと言うべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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