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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻11号

1984年11月発行

文献概要

今月の主題 膵癌の治療成績 主題

膵癌の疫学

著者: 渡辺能行1 東あかね1 宮永實1 山口希1 多田正大2 鹿嶽研2 安田健治朗3 藤本荘太郎3 中島正継3 青池晟1 川井啓市1

所属機関: 1京都府立医科大学公衆衛生 2京都第一赤十字病院第3内科 3京都第二赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.1177 - P.1182

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要旨 膵癌は罹患統計でも死亡統計でも増加傾向にあり,女よりも男に高率であり,加齢と共に増加する傾向がある.ただし,この膵癌の増加傾向についてはエコー,CT,ERCPなどの画像診断の進歩による診断精度の向上の影響も考えなければならない.膵癌の発生要因としては59例の組織学的確定診断の得られた新発生の膵癌についての症例・対照研究から,癌の家族歴,特に胃癌の家族歴や喫煙が膵癌のリスク・ファクターとして検出された.特に,喫煙については1日の喫煙本数と相対危険度との問に用量依存性を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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