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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻11号

1984年11月発行

文献概要

今月の主題 膵癌の治療成績 研究

内視鏡下留置バルーンカテーテルによる膵管充満造影法―背臥位圧迫撮影の膵精査における有用性

著者: 池田靖洋1 松本伸二2 吉本英夫2 田中雅夫2 山口幸二3

所属機関: 1福岡大学医学部第1外科 2九州大学医学部第1外科 3九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.1231 - P.1242

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要旨 内視鏡的逆行性膵管造影(ERP)の診断能を向上させる目的で,内視鏡下留置バルーンカテーテルによる膵管充満造影法(バルーンERP)を開発した.膵疾患と下部胆管癌の計48例に本法を試み,45例に成功した.同45例中,ERP像とバルーンERP像の対比可能な35例につき両者の膵管描出能を検討した.その結果,確診可能な,鮮明な膵管充満像は,バルーンERP像で29例(83%)に得られたが,ERP像ではわずか5例にすぎなかった.また,組織判明例25例で両者の診断能を比較検討したところ,バルーンERP像により半数近くの11例に診断能の向上をみた.特に背臥位圧迫撮影が,膵管像の鮮明化と病変部の描出に優れ,診断能の向上に寄与した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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