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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻11号

1984年11月発行

文献概要

Refresher Course・10

この症例にみる診断過程のポイント

著者: 浦野薫1 小林茂雄1

所属機関: 1順天堂大学内科(消化器)

ページ範囲:P.1273 - P.1276

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口患者:74歳男性.

口主訴:突然の腹痛,嘔吐,永様性下痢,発熱.

口臨床所見:腹痛,悪寒戦慄を伴う発熱,黒色水様便が間歇的に約1カ月間続き,抗結核剤に反応せず,食欲不振,低蛋白血症が改善されなかった.当科入院時一般検査では貧血,白血球増多,CRP陽

性,血沈充進,低蛋白血症があり,心電図では心房細動がみられた.

〔初回X線所見〕小腸経口造影所見(Fig. 1)で回腸に数cmにわたる輪状狭小を多発性に認める.二重造影像になっていないので,粘膜面の状態まではわからない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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