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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻11号

1984年11月発行

文献概要

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編集後記

著者: 高木国夫

所属機関:

ページ範囲:P.1278 - P.1278

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 “小膵癌診断への挑戦”(第15巻6号1980年)の特集を出して,4年後に膵癌の治療成績を中心に特集が組まれた.近年膵癌の増加が目立ってきて癌対策の1つとしておろそかにできないものとなってきている.この4年間に診断面の進歩と共に,腫瘍マーカーの検討が新しい面として現れてきているが,率直に言って,その成果が治療成績の面にまで及んでいないのが現状であろう.

 膵癌の治療成績は世界においても,本邦においても,未だまとまったものが報告されていない.治療成績の向上には,切除率の向上,すなわち早期診断が最も重要であるが,膵癌の全国登録例でも,切除率が25%にすぎない.進行した膵癌に対して,外科的療法と共に,放射線療法が検討されたが,術中照射例の病理面での報告は,今後の治療面への示唆に富んだものであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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