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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻12号

1984年12月発行

胃と腸ノート

新しいX線写真の技術(1)

著者: 山田達哉1

所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部

ページ範囲:P.1327 - P.1327

文献概要

 従来のX線写真と比較して,X線像が著しく鮮明になる.しかも,X線撮影時の被曝線量が,従来の1/20,1/30,極端な場合には1/100と大幅に低減できる.こんな夢のような方法が,国産技術によって開発された.Fuji Computed Radiography(FCR)である.われわれは,開発者である富士フイルムの技術陣に協力して臨床応用を試みた.この方法は,従来からのX線撮影にはすべて応用できる.まず特殊な受像板(イメージング・プレート)で撮影したX線画像情報をディジタル信号化し,コンピュータ処理する.したがって,従来通りのX線写真からゼログラフィー様の写真まで,任意の画像が得られる.また,従来のX線写真の白黒を反転した,骨黒の写真にすることもできる.Fig.3は,骨黒写真を印画紙に焼付けたものである.ここでは胃の例を3回にわたって示し,FCRについて略述しよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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