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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻12号

1984年12月発行

文献概要

研究

大腸sm癌のsm浸潤の分析と治療方針―sm浸潤度分類について

著者: 工藤進英1 曽我淳2 下田聰1 山本睦生1 小山真1 武藤輝一1

所属機関: 1新潟大学医学部第1外科 2新潟大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1349 - P.1356

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要旨 大腸sm癌のsm浸潤について,その深達度に従い粘膜筋板位置より固有筋層までを3等分してsm1,sm2,sm3とし,更に横の拡がりを加味して,sm領域の癌の横の拡がりが粘膜部の癌の面に対しごく一部のものをa,50%以上のものをc,中間型をbとして分類した.肉眼形態とsm浸潤度はかなり相関し,Ⅰpはすべてsm1cまでにとどまり,Ⅰpsはsm2まで,Ⅰs,Ⅱaはsm2,3が多い傾向があり,Ⅱa+Ⅱcはほとんどがsm3の深層浸潤を示した.n(+)例は18.2%に認められ,sm1bより出現し,ly(+)例も同様であった.深達度が浅くとも横の拡がりのあるsm1cではly(+)例が多く治療上注意を要すると思われた.sm1aでは予後悪性因子はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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