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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻2号

1984年02月発行

今月の主題 Panendoscopyの評価(2)

主題

食道癌スクリーニングにおけるX線の役割

著者: 山田明義12 小林誠一郎1 磯部義憲12 吉田操1 杉山明徳1 遠藤光夫1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター消化器外科 2東京女子医科大学消化器病センター消化器放射線科

ページ範囲:P.129 - P.139

文献概要

要旨 当センターにおける食道癌切除例の経験から,食道癌スクリーニングにおけるX線の役割を検討した.1982年までの食道癌切除例1,015例のうち,他施設を含めてX線検査でチェックできなかったものは17例(1.5%)で,大部分が表在平坦型もしくは表在陥凹型であった.X線スクリーニングに当たって,①胃検査のついでに食道を撮っておくという安易な気持を捨てる,②透視観察をおろそかにしないこと,③二重造影像を必ず撮る,特にhigh risk groupで良好な像が得られないときは経鼻挿管を行うこと,④読影力を向上させること,⑤納得できない所見はかすかなものでも精検,内視鏡検査を行うこと,以上の点が遵守されれば,食道癌のスクリーニングとしてX線は十分にその役割を果たしうると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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