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今月の主題 Panendoscopyの評価(2) 主題
Panendoscopyの評価―私はこう考える
著者: 芦澤眞六1 市川平三郎2 竹本忠良3 熊倉賢二4 五十嵐勤5 高木国夫6 川井啓市7 大柴三郎8 八尾恒良9
所属機関: 1東京医科大学内科 2国立がんセンター病院 3山口大学医学部第1内科 4慶応大学医学部放射線診断部 5福島医科大学第2内科 6癌研究会付属病院外科 7京都府立医科大学公衆衛生 8大阪医科大学第2内科 9福岡大学医学部第1内科
ページ範囲:P.195 - P.200
文献購入ページに移動東京医科大学内科
芦澤 眞六
最近の内視鏡は細く柔軟となり被検者の苦痛が少なくなったとはいえ,いまだ全く楽な検査とは言えぬ.それゆえ,1度の挿入で上部消化管をすべて検査しうるpanendoscopyは経済的な面からも,その実用化は強く望まれるものである.
胃のX線検査に際しては同時に食道,十二指腸をもよく診るのは常識であるが,従来の胃内視鏡では胃についてはまず申し分ないが,食道や十二指腸も正確に診ることは不可能だったと言ってよい,同じ管腔臓器でありながら,それぞれ解剖学的な形態に相応するように,食道,十二指腸専用のものが,多くの試行錯誤を繰り返しながら開発されてきた所以でもある.panendoscopeの出現はX線での常識を内視鏡でも行えるようにしてくれるものと言える.
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