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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻2号

1984年02月発行

文献概要

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海外文献紹介「長期非経ロ的栄養摂取患者での胆囊疾患」 フリーアクセス

著者: 小林世美1

所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科

ページ範囲:P.215 - P.215

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 Gallbladder Disease in Patients on Long-Term Parenteral Nutrition: JJ Roslyn, HA Pitt, LL Mann,ME Ament, L DenBesten (Gastroenterology 84: 148-154, 1983)

 空腹時には肝外胆管に対する神経性,あるいはホルモン性の刺激の欠如が起こる.したがって,長い間の空腹は,胆囊内胆汁のうっ滞を起こす.胆囊から胆汁の流出が遅延する結果,胆囊炎や胆石発生が起こりやすくなる.また,8~15時間の空腹状態は,胆囊胆汁のコレステロール飽和指数を増加させることがわかった.さて,長期間非経口的栄養摂取(TPN)の患者は,長期間経腸栄養摂取を制限されるので,胆囊胆汁うっ滞と結石のリスクが増大することが予想される.TPNの患者で,胆囊が著しく拡大し,胆囊炎と胆石の頻度が増すとの報告は,この仮説を支持している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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