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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻2号

1984年02月発行

文献概要

Refresher Course・2

この症例にみる診断過程のポイント

著者: 岡部治弥1 西元寺克礼1

所属機関: 1北里大学内科

ページ範囲:P.227 - P.230

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□患者:45歳男性.

□主訴:心窩部痛.

〔初回X線所見〕(背臥位二重造影Fig. 1)胃角部小彎に大きい側面ニッシェが認められ,前壁側に潰瘍周堤と思われる陰影を伴う.ニッシェの底部はスムーズであり,周辺浮腫像より良性潰瘍の急性増悪期と考えてよい.更にこのニッシェよりやや離れた後壁に皺襞集中を認める.これらのひだは一点には集中せず明瞭に途絶する.中心に円形透亮像を認め,この周辺に淡いバリウム斑があり,Ⅱc型早期癌が強く疑われるが,潰瘍(小彎側)との関係は不明である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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