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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻3号

1984年03月発行

文献概要

今月の主題 Crohn病の経過 主題症例 Crohn病の経過観察例―術後長期観察している症例

術後7年6ヵ月間にわたり経過観察中のCrohn病の1例

著者: 多田正大1 清水誠治1 西村伸治1 川井啓市2

所属機関: 1京都第一赤十字病院第3内科 2京都府立医科大学公衆衛生

ページ範囲:P.341 - P.344

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要旨 過去22年間に5回の腸切除術を受けた44歳男性のCrohn病患者の,最終手術後7年6カ月間の吻合部の再発所見について報告した.手術後2年4カ月目に吻合部に数個の不整形潰瘍を生じたが,ステロイド剤,salicylazosulfapyridineの投与によって保存的治療を試みた結果,炎症の増悪,緩解を繰り返しながら緩解期に導入することができた.最近の粘膜像は腸結核の治癒期の萎縮瘢痕像とも類似しており,Crohn病と他の炎症性腸疾患との鑑別上の困難さがうかがえた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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