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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻4号

1984年04月発行

今月の主題 肝内結石症―最近の知見をめぐって

主題

肝内結石症とCaroli病

著者: 三島好雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第2外科

ページ範囲:P.381 - P.386

文献概要

要旨 先天性肝内胆管拡張症が肝内結石形成の1つの準備状態であり,長い経過のうちに胆汁うっ滞のために胆管炎を反復し,ついには肝内結石や癌が発生する可能性が考えられる.Caroli病は主として肝内末梢胆管の囊胞状拡張を示す疾患であるが,その概念については多くの混乱がある.厚生省肝内結石症研究班の討議では,本症はCaroli病という独立した疾患よりも,先天性肝内胆管拡張症の1つの亜型として取り扱うのが妥当であるとの見解が多数を占めた.しかし,その病態と臨床についてはなお解明すべき重要な問題が多く,病名の是非は別としても,肝内胆管病変の研究や診断と治療に関して注目すべき病態である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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