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今月の主題 肝内結石症―最近の知見をめぐって
主題
文献概要
要旨 肝内結石症の大部分は,胆汁うっ滞と細菌感染を基盤として形成されるビリルビンカルシウム石である.程度の差こそあれ,例外なく肝内胆管は拡張し,同時に肝外胆管も拡張を示すものが少なくない.約60%の症例では拡張胆管は極端なcaliber changeを伴い,いわゆる狭窄像を呈する.教室では胆管狭窄を基準として4型に分類している.このような胆管形態異常の病因に関しては議論が多く,定説をみるには至っていない.最近,病変は肝外胆管優位の時代から肝内胆管優位の時代に移行しつつある.この現象は画像診断技術の進歩によるところが大きいが,本症自体の病態も推移しつつあるとも解釈される.今後の検討に期待される.
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