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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻4号

1984年04月発行

文献概要

今月の主題 肝内結石症―最近の知見をめぐって 主題

肝内結石症の治療―内視鏡的截石術を中心に

著者: 二村雄次1 早川直和1 長谷川洋1 神谷順一1

所属機関: 1名古屋大学医学部第1外科

ページ範囲:P.437 - P.444

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要旨 50例の肝内結石症に対して肝切除術,胆管空腸吻合術,内視鏡的截石術などの治療を単独かまたはそれぞれ組み合わせて行ったが,内視鏡的截石術は90%の症例に併用し,良好な治療成績を得た.内視鏡的截石術には内視鏡的乳頭切開術(EPT),術後胆道鏡的截石術(POC),経皮経肝胆道鏡的截石術(PTCS)があるが,肝内結石症の治療にはPTCSが最も適応範囲が広い.肝切除術,ドレナージ手術の適応決定に際してもPTCSはなくてはならない診断法である.PTCSで截石後に胆道の形態異常を正確に診断し,最も正しい治療法を選択するというstaged operationの立場で治療に臨むべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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