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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻4号

1984年04月発行

今月の主題 肝内結石症―最近の知見をめぐって

主題症例

肝切除により根治しえた肝内結石症の1例

著者: 浅井俊夫1 梶川学1 山本義樹1 中澤三郎2 二村雄次3

所属機関: 1豊橋市民病院内科 2名古屋大学医学部第2内科 3名古屋大学医学部第1外科

ページ範囲:P.455 - P.458

文献概要

要旨 肝切除術により根治しえた肝内結石症の1例を報告した.患者は40歳,主婦.15年前より年1~2回の高熱を繰り返し,1カ月前より心窩部疝痛発作も加わったため来院した.US,CTより左肝内結石症および総胆管結石症と診断された.ERCPで左肝内胆管に限局性狭窄様所見と末梢胆管枝の拡張,多数の小結石像が認められた.PTCSによる截石術により左肝内胆管の狭窄様所見は改善されたが,まだ末梢胆管枝内に多数の小結石が存在したため,肝左葉切除術が施行された.また術中,右尾状葉胆管に胆泥,膿性胆汁が充満していたため,尾状葉亜全摘術も施行された結果,術後1年半を経過して,結石の遺残,再発もなく良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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