icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻4号

1984年04月発行

文献概要

今月の主題 肝内結石症―最近の知見をめぐって 主題症例

肝内結石症の2例―特に狭窄部胆管について

著者: 跡見裕1 加地利雄1 黒田慧1 森岡恭彦1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.467 - P.472

文献購入ページに移動
要旨 肝内胆管の狭窄部位の病理組織学的検討をなしえた2症例を報告した.症例1は71歳男性で,左肝内結石症に対し肝左葉切除術を施行.左肝管起始部と約2.5cm上流の上外側区域胆管に狭窄が認められた.同部の病理組織学的所見では,胆管壁は線維化により肥厚し,線維化巣内に腺管様構造や,粘液細胞の増生を認めた.症例2は65歳女性で,左肝内結石症に対し肝左葉切除術を施行.左肝管起始部より2cm上流に認められた相対的狭窄部位の病理組織学的所見では,症例1と同様に腺管様構造や粘液細胞の増生があり,線維化を伴う胆管壁の内翻を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?