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編集後記 フリーアクセス
著者: 並木正義
所属機関:
ページ範囲:P.600 - P.600
文献購入ページに移動主題の執筆者,座談会の出席者はいずれも自分の考えを持ち,経験も十分なつわもの揃いであり,読者も読みごたえがあったと思う.ただ,読み終わってみてどのような感想を抱かれたであろうか.ずいぶん良い潰瘍の薬が出たものだと感じた人もいる反面,H2-Bもまた潰瘍症の自然史を変えうる薬ではないのだということを,改めて思い知らされた人も多かろうと思う.潰瘍患者(潰瘍を持った人間)の治療という観点からすれば,いかなる抗潰瘍薬もおのずからその限界と位置づけがある.それを思えばH2-Bの有用性の現状はむしろ当然の結果であり,今後ともあまり期待しすぎるのはどうかと思う.もうこれ以上は言うまい.
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