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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻6号

1984年06月発行

文献概要

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書評「新臨床X線診断学」

著者: 打田日出夫1

所属機関: 1奈良県立医科大学

ページ範囲:P.678 - P.678

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 放射線診断学は,従来のX線診断学に超音波,核医学,X線CT,NMRなどを包括したものとなり,欧米ではすべての画像診断を総称してdiagnostic radiologyと呼称している.本邦でも最近,“画像診断学”や“総合画像診断学”という言葉が広く用いられるようになってきた.種々の診断法や呼称が流行しても,X線診断は編者も冒頭で強調しておられるように,画像診断のうち最も基本的かつ中心であることには変わりない.

 本書の特徴の1つは,X線診断がCTや超音波を含めた総合画像診断の立場から記載されていることである.本書のタイトルの“新”は,本書が各種の画像診断の発達の中で,X線診断がどのような位置づけにあるかを明確にしながら,必要に応じて超音波,CTまたはRI検査を取り入れて診断することの重要性を意識した,時代の進歩に即応したX線診断学書である点に,その意味がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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