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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻6号

1984年06月発行

文献概要

今月の主題 大腸腺腫症の経過と予後 主題症例

兄弟で胃癌を合併した大腸腺腫症の1家系

著者: 小鍛冶明照1 太田博俊1 高橋孝1 丸山雅一2 加藤洋3

所属機関: 1癌研附属病院外科 2癌研附属病院内科 3癌研附属病院病理

ページ範囲:P.695 - P.699

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要旨 兄弟2人が胃癌を合併した大腸腺腫症の1家系を報告した.症例1は39歳(兄)で,開腹時に偶然,肝転移(H3)を伴うT3N2S3の末期胃癌が発見された.症例2はその弟で,33歳でS状結腸切除術を受け,8年後に胃体下部のBorrmann 3型と前庭部のⅡb様の早期胃癌のため,胃切除術および肝左葉切除術が施行された.2例とも,いわゆる癌年齢に達しており,また胃ポリープは合併していないと考えられ,全身性腫瘍形成因子の関与よりも胃癌が多発するという本邦特有の事情を考慮すべきと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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