icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻7号

1984年07月発行

今月の主題 早期胃癌の再発死亡例をめぐって

主題

早期胃癌術後死亡原因の分析

著者: 貝原信明1 田村英明1 古賀成昌1

所属機関: 1鳥取大学医学部第1外科

ページ範囲:P.739 - P.743

文献概要

要旨 過去34年間にわれわれの施設で切除された早期胃癌452例のうち,現在までに107例の死亡が確認された.その内訳は手術直接死亡6例,癌による死亡38例,癌以外の原因による死亡63例であった.癌以外の死因として最も多いのは脳血管障害,次いで心疾患,老衰,肝硬変症,肺炎などであった.癌による死亡38例のうち15例は他臓器癌の進展によるものであり,異時性肺癌,肝癌などが多かった.残胃の癌は3例にみられた.早期胃癌の再発は20例にみられ,このうち5例は相対非治癒切除後の広義の再発であり,治癒切除後の狭義の再発は15例にみられた.術後1年以上経過例を対象とした早期胃癌の再発率は,m癌では1.0%(2/196),sm癌では5.6%(13/231)であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら