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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻7号

1984年07月発行

今月の主題 早期胃癌の再発死亡例をめぐって

主題

胃癌再発例における原発病巣の形態―剖検37例についての検討

著者: 谷口春生1 和田昭1 建石竜平1 石黒信吾1 市川長2 岩永剛2

所属機関: 1大阪府立成人病センター病理 2大阪府立成人病センター外科

ページ範囲:P.745 - P.753

文献概要

要旨 大阪府立成人病センター外科において治癒手術が行われ,組織学的断端(+)およびstageⅣの症例は除外,術後再発死亡・剖検の行われた37例を対象として再発様式を肝転移優勢リンパ節転移優勢および腹膜転移優勢の3群に分け,それらの原発巣における肉眼的・組織学的特徴や差異の有無を検討した.肝転移再発群では,幽門前庭部のBorrmann 2型,高分化型を呈するものが優位を占め,低分化型のものでも間質に乏しい髄様の胞巣を合併する多彩な組織像をみるものがあり,明細胞型のものもあった.腹膜転移再発群にはss以上に深達したBorrmann 3型,低分化硬性型癌が多数を占め,リンパ節転移再発群にはリンパ管侵襲像の多いことを除くと特徴的な所見は得られ難かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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