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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻7号

1984年07月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌の再発死亡例をめぐって 主題

細胞悪性度からみた早期胃癌再発死

著者: 岡村健1 井口潔1 亀川隆久1 是永大輔1 神代龍之介1 佐々木攻2 児玉好史3

所属機関: 1九州大学医学部第2外科 2福岡歯科大学外科 3福岡大学医学部第2外科

ページ範囲:P.755 - P.761

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要旨 早期胃癌の再発に関して,発育パターンと癌細胞核DNA量分布パターンによる検討を行い,癌の悪性度についての解析を試みた.術後早期に肝再発を来し,予後不良なPen A型は分散幅の広いⅢ,Ⅳ型のDNA量分布パターンを示すのに対し,経過が長く予後良好なSuper型は分散幅の狭いⅠ,Ⅱ型を示した.そしてPen A型の初期のものがSmall mucosal型に含まれており,その中の一部に再発したものがあることをDNA量分布パターン分析によって明らかにできた.このように,DNA量分布パターンは癌の悪性度をよく反映していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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