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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻7号

1984年07月発行

文献概要

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書評「Lasers and Hematoporphirin Derivative in Cancer」 フリーアクセス

著者: 渥美和彦12

所属機関: 1東京大学 2医用電子研究施設臨床医学電子部門

ページ範囲:P.762 - P.762

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 “ヘマトポルフィリン誘導体(Hpd)が悪性腫瘍の組織に親和性があり,それが光エネルギーにより励起されると螢光を発生する.しかも,その状態が長く続くと細胞毒性があり悪性腫瘍は壊死におち入る”ということは,1960年から1970年になって知られるようになった.

 1972年ごろより米国のNew YorkのRoswell Park Memorial研究所のT. J. Doughertyらは,Hpdを利用した悪性腫瘍に対する光化学治療の基礎的研究を開始していた.一方,東京医科大学の早田義博らのグループは,肺癌のモデル作成実験を行っており,1974年には,イヌの肺に癌をつくることに成功していたが,その後,肺の扁平上皮癌の作成に成功している,この2つの研究グループが,協同実験を開始し,現代の“悪性腫瘍のHpdレーザー光化学治療”の臨床応用への道を開いたのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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