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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻7号

1984年07月発行

今月の主題 早期胃癌の再発死亡例をめぐって

主題症例 特異な経過をたどった早期胃癌の再発死亡例 A.隆起型

6年間経過観察後手術を施行され1年9ヵ月後に再発死亡した早期胃癌の1例

著者: 森田信人1 小西二三男2 松本行雄1 山崎信1

所属機関: 1福井県立病院外科 2金沢医科大学病理

ページ範囲:P.781 - P.785

文献概要

要旨 患者は58歳の女性,手術の6年前より,人間ドックの胃X線検査や胃集検で,胃噴門下部後壁のポリープの診断を受けていた.胃内視鏡検査および胃生検は施行されなかった.胃集検で要精査となり,胃内視鏡および胃生検が施行され,GroupⅤ(papillary tubular adenocarcinoma)と診断され,胃全摘・脾摘・食道空腸吻合術を施行した.術後1年4カ月でVirchowリンパ節腫脹術後1年9カ月で死亡.剖検により全身転移,特にリンパ節転移が著明であった.切除標本の病理組織学的診断は,初めm癌とされ,リンパ節転移(-)だったが,見直しによりsmのリンパ管の腫瘍塞栓を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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