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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻7号

1984年07月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌の再発死亡例をめぐって 主題症例 特異な経過をたどった早期胃癌の再発死亡例 C.多発性

術後9ヵ月の短期間にリンパ節,肺転移を来し死亡したⅡa+Ⅱc型重複癌の1例

著者: 須古博信1 出水善文1 大塚昌嗣1 野口忠興1 川原文次1 佐竹国重1 原口修1 大門秀光1 頼井圭起2 木下昭雄2 米村幹夫2 鎗水民夫2 須古修二3 宮川全孝2

所属機関: 1済生会熊本病院消化器科 2済生会熊本病院外科 3済生会熊本病院病理

ページ範囲:P.815 - P.818

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要旨 患者は65歳,男性.1980年7月14日術前診断Ⅱa+Ⅱc型重複胃癌にてR2郭清の根治手術.術中所見はN1S0H0P0,胃病変はM小彎中心の大きさ4.5×4.0cm,2.5×2.0cmのⅡa+Ⅱc型早期胃癌.腹腔内臓器にはほかに異常は認めない.組織学的には,両者ともpapillo-tubular adenocarcinomaであった.口側の病変はsm深部浸潤型であり,ly1,v1であった.術後7カ月ごろより体重減少著明となり,9カ月目に腹腔動脈周囲リンパ節と肺転移を来し,術後12カ月で死亡に至った.Ⅱa+Ⅱc型重複早期胃癌の短期再発死亡例を報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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