icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻7号

1984年07月発行

文献概要

--------------------

編集後記 フリーアクセス

著者: 高木国夫

所属機関:

ページ範囲:P.840 - P.840

文献購入ページに移動
 胃癌診断の進歩で,早期胃癌が数多く発見され,その予後が極めて良好なことが明らかになり,診断する側も外科的治療を行う側も早期胃癌と言うと,治るものとして,安易に考えてしまう傾向があるのであろう.早期胃癌の中で,術後5年以内に,ときに5年以後に再発して,愕然とした経験を持たれたことがまれではないであろう.

 本号では組織学的に早期胃癌であった症例の中で再発死亡した症例には,どのような特徴があるかを取り上げた.再発の多くが血行性肝転移で,隆起型早期癌に多いことが今回の検討でも明らかにされ,リンパ節転移が認められた症例に再発があり,術前診断からは,岡村らの細胞悪性度が胃生検の段階で検討されるようになることが期待されよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら