icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻8号

1984年08月発行

今月の主題 胃癌の内視鏡的治療

序説

胃癌,特に早期胃癌の内視鏡的治療

著者: 竹本忠良1

所属機関: 1山口大学医学部第1内科

ページ範囲:P.853 - P.854

文献概要

 “コミュニケーションという観点に立つと世界は信号の海であり,われわれは自分に役立つ情報を求めてこの海で泳ぎまわっているようなものである”という表現の面白さで求めたのが,O. E. KlaPPの「情報エントロピー―開放化と閉鎖化の適応戦略」(小林宏一,他訳,新評論)である.

 この本に,“生のどのレベルをとっても,自然のパターンは開放化と閉鎖化の交替であり,あるシステムが生き生きしたものになればなるほどこの交替がより活発になるのである.閉鎖化は永続的でもなければ,ある人が考えるような進歩に対する単純な逆行でもなく,生のシャッターが選択的に作用していることの証左である.永続的に開いた社会は永続的に口を開けたままのはまぐりの運命をたどることになろう”という文章の引用をもって,この難しい主題の序説を書き始めることにしよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら