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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻8号

1984年08月発行

今月の主題 胃癌の内視鏡的治療

主題

胃癌の内視鏡的治療―内科の立場からの適応と問題点

著者: 小黒八七郎1 田尻久雄1 平嶋登志夫2

所属機関: 1国立がんセンター内科 2東京都立豊島病院内科

ページ範囲:P.855 - P.863

文献概要

要旨 胃癌の治療法は外科的手術を原則としているが,内視鏡的ポリペクトミーおよびレーザー内視鏡によって特定のタイプの早期胃癌に対しては内視鏡的根治的治療が期待できるようになった.かかる内視鏡的根治的治療の適応となる早期胃癌にはリンパ節転移がないことが原則であるが,個々の症例においてそれを診断することは不可能に近い.しかし,多数の早期胃癌の手術例において,深達度,大きさと肉眼型の因子から検討すると,リンパ節転移のないタイプが明らかとなった.すなわち,有茎性でのmのⅠ型,focal cancer,3cm以下のⅡa,2cm以下の胃炎類似早期胃癌である.高齢者,手術poor riskで早期胃癌のこれらのタイプの発見された患者は内視鏡的治療のよい対象となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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