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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻8号

1984年08月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の内視鏡的治療 主題

胃癌の内視鏡的治療―外科の立場からの適応と問題点

著者: 渡辺豊1 神山正之1 長尾房大1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第2外科

ページ範囲:P.865 - P.871

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要旨 内視鏡レーザーの導入以来,内視鏡による胃癌の治療は急速に発展したが,未だ日も浅く,その適応には多少の問題もある.そこでわれわれは内視鏡による胃癌治療の適応を,第1選択として内視鏡的治療を行う積極的治療適応と,何らかの理由で切除手術ができず,第2選択としての内視鏡的治療を行う消極的治療適応とに分類した.前者には,ほぼ公認されているポリープ型の早期癌のポリペクトミーのほか,Ⅰ,ⅡaおよびⅡc(Ul-)で1cm未満の早期癌ならこの適応に入れてもよいと推定される.後者では早期癌で根治的治療となるものも少なくないが,早期癌も進行癌も治療の難しいものが多く,いろいろ工夫しなければならない.特に進行癌では幾つもの治療法を併用することが望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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