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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻8号

1984年08月発行

今月の主題 胃癌の内視鏡的治療

主題

早期胃癌の経内視鏡的レーザー治療―病理の立場からの適応と問題点

著者: 蔡承熹12 赤羽久昌1 中村恭一1 中原朗2 福富久之2

所属機関: 1筑波大学基礎医学系病理 2筑波大学臨床医学系消化器内科

ページ範囲:P.873 - P.883

文献概要

要旨 過去4年間,本院で早期胃癌と診断され,レーザー照射治療がなされた22例28病巣について,生検材料および切除標本を用いてレーザー治療の適応および治療成績に及ぼす因子についての検討を行った.Ⅰ型およびⅡa型早期胃癌の治療成績が極めて良好であるのに対し,陥凹型未分化型癌のそれは不良であった.レーザー照射治療を積極的に早期胃癌の治療として用いる場合の癌の状態は,最大径2cm以下の粘膜内癌で,組織学的に胃体部の未分化型癌,および生検組織が粘液結節性腺癌,髄様癌,腺扁平上皮癌であるものを除外した癌であるとみなされた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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