icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻8号

1984年08月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の内視鏡的治療 座談会

胃癌の内視鏡的治療―その現況と問題点

著者: 長谷川利弘1 今西清2 古賀成昌3 井田和徳4 杉浦弘5 中原朗6 並木正義7 川井啓市8

所属機関: 1東京女子医科大学・消化器病センター 2大阪府立成人病センター・内視鏡科 3鳥取大学・第1外科 4岐阜歯科大学・第2内科 5愛知県がんセンター・第1内科 6筑波大学・臨床医学系内科 7旭川医科大学・第3内科 8京都府立医科大学・公衆衛生

ページ範囲:P.904 - P.914

文献購入ページに移動
 並木(司会) 最近,胃癌の内視鏡的治療が関心を集めておりますが,今日はこれに関連して,その適応と限界,問題点などを御討議願いたいと思います.胃癌の内視鏡的治療法として,局注療法,高周波治療,レーザー療法などが行われておりますが,まず局注療法について長谷川先生の御経験をお話し願います.

局注療法の現況

 長谷川 私どもでは約1年半ほど前から胃癌の局注療法として純エタノールを使いはじめ,現在までに50例ほど試みております.

 方法は,病巣の大きさにもよりますが,1カ所に0.2~0.5mlぐらいの純エタノールを数カ所局注して,1回から7回までの治療で経過をみております.効果については,まだ日が浅いので結論を出せる段階ではありませんが,レーザーの局所治療とほぼ同じような結果が出るのではないかと考えております.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?