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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻8号

1984年08月発行

症例

空腸悪性リンパ腫の1例

著者: 八百坂透1 森合哲也1 宮川宏之1 目黒高志1 開田博之1 近間敏治1 坂井洋一1 堀田彰一1 塚越洋元1 須賀俊博1 三和公明1 村島義男1 長谷川紀光2 前田晃2 下田忠和3

所属機関: 1札幌厚生病院消化器内科 2札幌厚生病院消化器外科 3東京慈恵会医科大学病理

ページ範囲:P.915 - P.923

文献概要

要旨 軽度腹部膨満感を主訴とする51歳男性の,Treitzより50cm肛側の空腸に発生した悪性リンパ腫症例を報告する.腫瘍は典型的な動脈瘤型で,上腸問膜動脈根部にまで及ぶ範囲にリンパ節転移を認めたが,他の部位・臓器には転移はみられなかった.本例はルーチンの胃X線検査に引き続いて行われた追跡腸検査にてチェックされたが,この検査の意義は大きいと考えられ強調したい.小腸悪性リンパ腫については形態学的検査のみならず,免疫学的および血液学的な検査も必要と思われ,今後これら各領域との密接な協力のもとに本疾患の解明および早期発見への努力が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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