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文献概要
Refresher Course・7
この症例にみる診断過程のポイント
著者: 浅田修二1 大柴三郎1
所属機関: 1大阪医科大学第2内科
ページ範囲:P.933 - P.936
文献購入ページに移動口主訴:心窩部痛.
口既往歴:61歳時,胃潰瘍.
口現病歴:1982年9月初旬より心窩部痛が出現した.集団検診で異常を指摘され,近医での胃X線検査で胃潰瘍と診断された.精査のため9月28日当科受診し胃内視鏡検査を受けた.
〔初回X線所見〕他院での背臥位二重造影像である.胃体中部後壁に不整形のニッシェ様所見(矢印)が認められ,この病変をチェックされて内視鏡検査に回された.よく見るとその周りのarea模様は粗糙であり,小彎寄りにわずかな粘膜ひだの集中所見が認められる.しかし,明らかな悪性所見は読めず多発潰瘍としか診断できない(Fig. 1).
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