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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻9号

1984年09月発行

文献概要

今月の主題 胃潰瘍の治癒判定 主題

胃潰瘍の治癒判定―X線の経過観察による再発の立場から

著者: 西沢護1 野本一夫1

所属機関: 1東京都がん検診センター

ページ範囲:P.971 - P.978

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要旨 健康人中から発見された胃潰瘍689例のうち5年以上観察を行った321例の胃潰瘍の自然史から次のような結果を得た.(1)再発の立場からみれば,X線の瘢痕像の所見から完全治癒という判定はできない.(2)瘢痕像の所見のはっきりしているものほど再発の可能性は強い.(3)痕跡を残さず治癒したものの再発は少ない.(4)内科的に治療し,長期間経過を観察した結果,再発の頻度が少ないものほど,また瘢痕状態の長く続いているものほど完全治癒の可能性が強い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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