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文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻9号

1984年09月発行

文献概要

今月の主題 胃潰瘍の治癒判定 座談会

胃潰瘍の治癒判定とstage分類

著者: 三輪剛1 中野浩2 小野時雄3 西元寺克礼4 岡崎幸紀5 渡辺英伸6 並木正義7 福地創太郎8

所属機関: 1東海大学・内科 2保健衛生大学・内科 3大阪市立大学・第3内科 4北里大学・内科 5山口大学・第1内科 6新潟大学・第1病理 7旭川医科大学・第3内科 8虎の門病院・消化器科

ページ範囲:P.1018 - P.1028

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 並木(司会) 胃潰瘍のstage分類,またそれを踏まえた潰瘍の治癒判定に関しては,これまで,崎田・三輪分類が広く利用されてきましたが,時代と共に潰瘍の内視鏡的観察もきめ細かくなり,またH2-blocker(以下H2-Bと略)のような新しい潰瘍治療剤の出現により潰瘍の治癒過程において従来にみられなかった特異的所見が指摘されたりするに及んで,この分類では飽き足りないという意見も出てきました.そのへん果たしてどうなのか,今日はひとつ御討議願いたいと思います.

 いま1つ,潰瘍の再発という問題を考えるにしても,治癒の判定基準というものが,しっかりしていなければなりません.この場合,どういう病理組織学的所見が治癒像として理想的なのか,また,それが内視鏡にどんな所見として反映され,実際にどのようにしてそれをとらえることができるか,などいろいろ論ずべき問題があろうかと思います.そこでまず,これまで活用されてきた胃潰瘍のstage分類ができた経緯や基本的な考え方を三輪先生にお話し願いたいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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