icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸19巻9号

1984年09月発行

文献概要

症例

Peutz-Jeghers症候群にCrohn病を合併した1例

著者: 篠原敏弘1 相馬隆1 羽田忠紘1 関根輝夫1 姉崎静記2 小山善基2 根本啓一3 木村格平4

所属機関: 1新潟県立新発田病院内科 2新潟県立新発田病院外科 3新潟大学医学部第2病理 4新潟大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1041 - P.1046

文献購入ページに移動
要旨 1982年4月18日,41歳男性が下痢を訴えて当科に2回目の入院をした.患者は約2年前に他院にて口唇,手足の色素沈着と胃・大腸ポリポーシスからP-J症候群の診断を受けていた.また,その1年後当科に入院し,終末回腸のCrohn病と診断され,3カ月間内科的に治療を受けた後,1981年6月29日回盲部切除術を施行されていた.下部消化管検査でS状結腸から横行結腸に典型的なcobble stoneappearanceと吻合部回腸に多発性の小潰瘍がみられた.また上部消化管検査で十二指腸球部にたこいぼびらん様隆起がみられた.また患者の左前腕に皮静脈に沿うように3個の小皮下結節がみられ,うち1個を切除したが他の2個は自然に消失した.組織学的に回盲部切除標本,十二指腸球部たこいぼびらん様隆起,左前腕皮下結節から非乾酪性肉芽腫を証明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?