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文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻1号

1967年01月発行

今月の主題 十二指腸潰瘍〔1〕

症例

十二指腸球部良性腫瘍のX線診断―自験例2例と文献的考察

著者: 川井啓一1 井田和徳1 坂中俊男1 植松寿樹1 三崎文夫1 村上健二1 竹腰隆男2 郡大裕2 本間敬一2

所属機関: 1京都府立医科大学第三内科 2愛生会山科病院

ページ範囲:P.61 - P.66

文献概要

Ⅰ.はじめに

 十二指腸球部良性腫瘍は元来まれなものとされているが,われわれは最近X線所見から本症を疑い,胃切除により十二指腸球部腫瘤であることを確認した2例を経験した.そこで過去10年間の本邦における文献にみられたこれら十二指腸球部良性腫瘍のX線診断能を自験例を加え検討するとともに球部腫瘍の統計的観察を試みた.

 なお,ここで文献的考察を行なった対象はX線的に良性腫瘍と診断されたもので,X線的に悪性又はこれを疑った症例は除外した.このため一見X線的に悪性腫瘍とみえながら良性腫瘍であった症例の検討を行っていないことになるが,われわれが文献を渉猟した限りでは良性腫瘍を明らかにX線的に悪性腫瘍としたものは見当らなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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