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第3回世界消化器病学会(1)
著者: 高橋淳1 赤木正信2 伊藤進3 白壁彦夫4 市田文弘5 中村卓次6 並木正義7 山形敞8 中島敏夫9 松尾裕10 中島哲二11 内藤聖二12 河田肇13 小田正幸14 古田精市14 堺隆弘15 織田敏次15 五ノ井哲朗16 亀田治男17 岡部治弥18 広瀬俊太19 森克巳20 青山大三21 小藤田和郎22
所属機関: 1日大有賀内科 2熊大吉永外科 3千大第一内科 4千大第一内科 5新潟大第三内科 6養育院付属病院外科 7北大高杉内科 8東北大内科 9阪大第二内科 10東大中尾内科 11虎の門病院放射線科 12順天大山川内科 13阪大阿部内科 14信大小田内科 15東大吉利内科 16福島医大第二内科 17東大上田内科 18九大勝木内科 19阪大陣内外科 20京府医大増田内科 21大阪回生病院 22千葉大第一内科
ページ範囲:P.111 - P.153
文献購入ページに移動コロンビアはアンデス山脈を中央に持ち,太平洋と大西洋に面し,南米の北端に位置する国である.従って山と海に近く住む人とでは,癌の発生状況も異なるようである.特にこの演者は口唇癌について分析しており,海岸近く住む人では女性に多いことを強調していた.この女性達はよく働き,この地方独特の煙草を常に口にくわえながら,洗濯などをしていると云う.印度のchutta癌をすぐ連想させていたが,これは印度の東海岸の貧しい労働者達は手製の煙草を,火の方の端から喫う習慣があり,このために発生すると云われているロ唇癌である,低開発国の特異な慣習から発生する癌があることは事実のようであり,生活のなかに癌発生の因子が内在していることを想像させる.
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