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文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻10号

1967年10月発行

文献概要

今月の主題 慢性胃炎1 綜説

慢性胃炎の病理組織像―臨床面との関連を重視して

著者: 平福一郎1

所属機関: 1自衛隊中央病院

ページ範囲:P.1257 - P.1264

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Ⅰ.まえおき

 1)我々が取扱っている胃の病理検査材料は,通常臨床的に何らかの症状または所見が胃にあったものをもとにして成立している.したがって,その際の診断名として慣用されている慢性胃炎とは,結局他の病名(例えば潰瘍,癌,ポリープなど)で呼ぶことのできない複雑多岐にわたる胃粘膜の変化群を総称する便宜的な名称にすぎない.

 私は今この慢性胃炎と呼ばれているものを病理総論的に定義される慢性炎の意味から切り離して純粋に病理組織形態を主体として分類通観し,その間のつながりを動的に解析する手掛りを得るためにこの小論述を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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