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文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻11号

1967年11月発行

今月の主題 慢性胃炎2

綜説

慢性胃炎の外科的療法について

著者: 浜口栄祐1 大島昌1 宇都宮譲二1 根岸浩司1 渡辺正道1 宮永忠彦1 仙石耕一1 酒井忠金牙1 松峯敬夫1 豊田成1 松本和彦1 川村展弘1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第2外科学教室

ページ範囲:P.1391 - P.1398

文献概要

 慢性胃炎は実に多い疾患であり,病理学的にはその本態が明確にされていない.ましてや臨床的に議論が多く,未解決の問題が山積している.それ故に消化器病の学会では常に議論の一焦点となっている.この春の日本医学会総会でもシンポジウムの1主題として採り上げられ,種々の方面から討論がなされた.学会発表では時間の制限などで意を尽さなかった点や発表を割愛した点もあった.今度そのシンポジウムの内容をまとめて本誌の特集として発表することになったのを機会に口演内容に少し筆を加えることにした.

 私ども外科医の勤めは,ここ10余年間に手術した患者の遠隔成績を明らかにし,それを基にして術前の諸症状や手術標本の検査所見などと対比し,術後の検査所見とも照らし合せて手術禁忌と手術適応とを決定することと,外科医でなくてはできない面の研究から本症の本態究明になんらかの寄与をすることである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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