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文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻11号

1967年11月発行

文献概要

今月の主題 慢性胃炎2 座談会

胃の冷凍療法

著者: 長尾房大1 早坂滉2 池内準次3 川俣健二4 木村信良5 成富義幸6 大沢謙一7 八尾恒良8

所属機関: 1慈大 第二外科 2札医大 第一外科 3慈大 第二外科 4順天大 第二外科 5東医歯大 第二外科 6九大 第一外科 7岩手医大 第二外科 8九大 勝木内科

ページ範囲:P.1435 - P.1453

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 長尾 どうも本日はお忙しいところを,北は北海道,南は九州の遠隔から諸先生にお集まり願いまして,まことにありがとうございます.

 本日は,胃の冷凍療法というテーマでありますが,お集まりの先生は,日頃,日本でこの問題を熱心に検討されている諸先生ばかりでありますので,皆様の御意見を承りながら読者の皆さんに胃の冷凍療法とはどういうものであるかということを御紹介し,現況を語るという内容にしたいと思います.Wangensteenがこの方法を取り上げまして以来,欧米はもちろん,わが国でもいち早くこの追試検討が始まったわけでありますが,その効果だとか,あるいは,その方法論につきましては,まさに甲論乙駁でありまして,気の早い人じゃもう大体結末はついたというふうに思われている方もありますし,いや,まだなかなか検討してみればいろんな興味のある効果もあるというふうに,いろんな問題点がございます.ともかく,Wangensteenが外科医であったというせいなのかどうか,わが国では,外科が主となってこの追試検討を始めているという現状でありまして,内科の先生の意見が多く伺えないという,1つの盲点がございますが,この雑誌の読者層と申しますか,内科の方がかなりいらっしゃる.多いというふうに承っておりますので,ひとつ八尾先生に内科方面の代表選手として忌憚なき御批判なり,また,当然これを追試検討なさった担当者としてのいろいろな御意見を承れば,あまりまとはずれなことにはならんじゃないか,と実は思っております.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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