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今月の主題 小腸 綜説
小腸の病態生理
著者: 増田久之1 石川誠1
所属機関: 1東北大学医学部山形内科
ページ範囲:P.1489 - P.1498
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
小腸の主な機能は運動と消化吸収であり,前者はレ線およびレ線テレビ検査,平滑筋電図,ならびに運動曲線検査法,とくにカプセル法(第1,2図)による内圧測定法などによって研究されている.また小腸の消化吸収に関しては,近年小腸の生検法の普及と各種吸収試験法1)の発達およびprimary malabsorptionに対するgluten-free食餌療法の研究の成果とが相俟って著しく進歩したといえる.一方アイソトープ法や淋巴管造影法などの応用により蛋白漏失性胃腸症の病態も明らかになった.よって,ここでは小腸の病態生理のうち,主として臨床的な問題点について述べることにする.
小腸の主な機能は運動と消化吸収であり,前者はレ線およびレ線テレビ検査,平滑筋電図,ならびに運動曲線検査法,とくにカプセル法(第1,2図)による内圧測定法などによって研究されている.また小腸の消化吸収に関しては,近年小腸の生検法の普及と各種吸収試験法1)の発達およびprimary malabsorptionに対するgluten-free食餌療法の研究の成果とが相俟って著しく進歩したといえる.一方アイソトープ法や淋巴管造影法などの応用により蛋白漏失性胃腸症の病態も明らかになった.よって,ここでは小腸の病態生理のうち,主として臨床的な問題点について述べることにする.
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